畳のサイズはみんな違う

ご近所にお住まいで、亡くなった父のお知り合いの方からの畳替え(表替え=ござの交換)工事をさせて頂きました。

1階の和室。京間のお部屋なので一般家庭よりビックサイズの畳でした。
2階寝室。ぱっと見写真からはわかりませんが、このお部屋も京間のお部屋だったので、一般家庭よりかなり大きな畳です

畳のサイズについて良くお客様から聞かれるのですが、畳のサイズは家の場所ごとに微妙にサイズが異なっており、それぞれ大きさや形が違います。

加えて、お住まいの地域によっても、住宅メーカー、工務店さんによっても基本となる設計手法が違ってくる為に、畳のサイズも違ってきます。一般的に現在作られている家のほとんどが、
京間サイズ=95.5cm×191cm/畳
関東間サイズ=86cm×176cm/畳
になっています。ちょっと昔だと、中京間や団地サイズなんてのもありました。
これに設計で洋間部分を増やしたり、廊下が広くなったりしてその分和室へ食い込むと、当然1帖のサイズが変わってきます。

今回は積水ハウスさんで20年くらい前に建てられたお宅で、サイズは京間サイズでした。サイズが大きくなる分、同じ8畳間でも広く使えるのが利点ですが、材料代や加工費が高くなるため、畳や襖のメンテナンスをする際は、当然割高になってしまいます。

国産畳表(ござ)を作っている農家さんが激減している昨今では、京間サイズの畳表を製作している農家も減ってしまい、良いものを仕入れるのにも苦労している状況です。

価格が高くても広い和室を取るか、メンテナンスを考え標準サイズにするのか悩ましいところですが、個人的には標準サイズにしてもらいたいのが本音です。なんたって、大きくなる分重い、取り回しが大変、で、軽トラの荷台に収まらない事もしばしば。今回も階段を上がる時に腰を捻ってしまい、腰痛再発です(汗)

お家を建築の際は、後々のメンテナンス費用と、畳屋さんの腰の事も考えて頂けると嬉しいです。

今回の工事内容:畳表の張替え(ござの交換)
畳表:熊本県八代市産京間サイズ畳表
畳縁:化繊織り 無地
価格:12,500円(税別)/畳